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「殲滅」戦略の恐ろしさを知る国なのに、プーチンに弱腰なイスラエルに物申す

ISRAEL’S CRAVEN NEUTRALITY

2022年3月23日(水)17時34分
シュロモ・ベンアミ(歴史家、イスラエル元外相)

トルコはNATO加盟国だが、欧米諸国だけでなく、ロシアからも最新の地対空ミサイルシステムS400を調達してきた。また、地理的にロシアに近く、ロシア産石油とガスに依存している。それにもかかわらず、ロシアの侵攻を明確に非難し、ウクライナに武器を供給してきた。トルコから供給された無人機は、ロシアの戦車を破壊する最も有効な兵器となっている。

イスラエルの人々は、戦争が「生存権を脅かす」ものであり、そのような状況では道義性を問うのは贅沢だと見なす傾向がある。だが、道義性と現実政治が一致する場合はある。

イスラエルの指導者たちは、自国の民主主義は戦略的な財産であることを思い出す必要がある。ウクライナの破壊を阻止する民主主義戦線の一員となることは、中立的な態度を取るよりも、はるかに大きな配当をイスラエルにもたらすはずだ。

©Project Syndicate

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