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IS指導者「殺害」は無意味だった? 軍事力によるテロ組織「壊滅」の確率は7%

Are We Winning Yet?

2022年2月9日(水)17時16分
フレッド・カプラン(スレート誌コラムニスト)

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ハシミが自爆死した後の建物内の様子。12人が巻き添えとなり死亡した MOHAMED AL-DAHER-REUTERS

これに対して、知名度は不要だし、セキュリティーを考えれば無名のほうがいいとハシミを擁護する声もあったらしい。いずれにせよ、ISはほとんど難なく新しい指導者を見つけるだろう。

報道によると、バイデン政権は何カ月も前からハシミ殺害作戦を練っていたようだ。米軍の作戦班は、ハシミのアパートが入った建物のレプリカまでつくり、彼が抗戦したり降参したりせずに自爆を図った場合、建物全体が崩壊するかどうかを調べていたという(前指導者のアブ・バクル・アル・バグダディも、同じように米軍に追い詰められた結果、自爆死している)。

最終的に、民間人の犠牲者を最小限にとどめるため、バイデンは空爆ではなく、特殊部隊を派遣することにした。それでも女性や子供を含む12人が自爆の巻き添えになった。彼らがハシミの家族なのか、全く無関係なのかは、まだ分かっていない。

ただ1つ分かっているのは、彼らがテロやテロとの戦いの最後の犠牲者ではないことだ。

©2022 The Slate Group

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