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通貨ハイパーインフレのベネズエラがデノミ発表 通貨ボリバルから「ゼロ5つ削除」
7月25日、ベネズエラのマドゥロ大統領(写真の手)は通貨ボリバルからゼロを5つ削除するデノミネーション(通貨単位切り下げ)を発表した。提供写真(2018年 ロイター Miraflores Palace/Handout via REUTERS)
ベネズエラのマドゥロ大統領は25日、通貨ボリバルからゼロを5つ削除するデノミネーション(通貨単位切り下げ)を発表した。ハイパーインフレに対応するためで、8月20日から新紙幣への交換を開始する。
大統領は6月、ゼロを3つ削除する案を示していたが、準備が整わないとして銀行業界から延期を求められていた。
大統領は、今回の措置により最近導入した仮想通貨「ペトロ」にボリバルを結び付けることが可能になると説明した。
国際通貨基金(IMF)はこのほど、ベネズエラのインフレ率が年末までに100万%に達するとの見通しを示している。
同国の最低賃金は月1ドルほどで、まともな食事ができずに最低限の医療も受けられない国民が相次いで海外に脱出している状況にある。
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