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アルツハイマーを予防する「特効薬」の正体とは? 早ければ30代から「超早期」の服用が必要

Before AD Even Begins

2026年3月5日(木)17時35分
リディア・パトリック (ライフ・トレンド担当)
アルツハイマーを治療する医師のイメージ

早い段階の服用でアルツハイマー予備軍の脳から原因物質を一掃 ILLUSTRATION BY VICOVA/SHUTTERSTOCK

<「特効薬」はアルツハイマーの原因物質そのものを生み出させなくする>

アメリカで何十年も使用されてきた処方薬にアルツハイマー病の進行を止める効果が期待できるかもしれない。ただし、症状が出るずっと前に服用するのが条件だ。

【動画】アルツハイマー病の治療が難しい理由

米ノースウェスタン大学が2月に発表した研究によれば、米食品医薬品局(FDA)が抗てんかん薬として承認したレベチラセタムに、アルツハイマー病の原因となる最も毒性の高いタンパク質の産生を防ぐ効果があるという。


アルツハイマー病は脳細胞にダメージを与えて記憶や思考を妨げるアミロイドβ(Aβ)というタンパク質が蓄積して老人斑ができる。現在の治療の多くは既存の老人斑の除去に焦点を当てているが、今回の研究では最も有害なAβがどこでどのように作られ、そのプロセスをどうすれば阻止できるかを突き止めた。

今回の研究で使用したのは、遺伝子組み換えマウスと、ダウン症患者から培養したニューロンと脳組織。ダウン症患者は若年型で進行の速いアルツハイマー病の発症率が非常に高い。ダウン症患者の95%以上が、アミロイド産生に関係する遺伝子の過剰複製が原因で40歳頃までにアルツハイマー病を患う。研究の結果、全ての対象で特に毒性の強いAβ42がニューロンの「シナプス小胞」に蓄積していた。

「レカネマブやドナネマブなど現在市販されている多くのアルツハイマー薬は既存の老人斑を除去する薬として承認されているが、私たちはAβ42と老人斑の生成を防ぐメカニズムを突き止めた。この新事実は治療薬の新たな標的の特定にも扉を開いた」と論文著者のジェフリー・サバス准教授(神経学)は指摘する。

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