最新記事
健康

私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?

'I Thought I Bit My Tongue—Then Came the Shock Diagnosis'

2025年4月26日(土)12時41分
ルーシー・ノタラントニオ
舌のできものは口内炎ではなく癌だった

Pixabay

<最初は舌を嚙んだときの傷かと思っていたものの、時間と共に症状は変化し、なかなか治らない自覚はあったという。それでも放置していた彼女の命を救ったのは>

舌を嚙んでしまったときの傷や口内炎など、口の中のできものは誰もが経験したことがはるはず。しかし、なかには放置しておくと大変な事態を引き起こすものもあり、症状によっては病院に行くべきものもある。イギリスのある女性は、医師が一目見て「癌」だと分かった自身の舌の状態を SNSで公開して大きな話題になった。そんな彼女が自身の経験と、人々に気を付けてほしいことについて語った。

■【写真】舌がこうなっていたら口内炎ではない...医師がひと目で「癌」と診断した英女性の「口の中」

◇ ◇ ◇

エジプトで素晴らしい休暇を1週間過ごしたのち、イギリスに帰国した私は、空港のターンテーブルで、自分のスーツケースが回ってくるのを待っていた。待ちながらメールをチェックすることにしたのだが、1通のメールがすぐさま目に飛び込んできた。

胃が痛くなるのを感じながら、夫のスチューにスマートフォンを手渡した。夫はそれを見たとたん、目玉が飛び出さんばかりの表情を浮かべた。「癌」という言葉を目にしたからだ。メールは、病院の紹介状だった。私はエジプトに出発する前日に、血液検査を受けていた。

その6週間ほど前、私は舌に痛みを感じた。最初のうちは舌を噛んでしまったのだろうと考えていたのだが、しばらくすると舌の右側に白い斑点が2つ現れ、それが口内炎のようになって、なかなか消えないことに気付いた。それでも私は、特に深く考えなかった。

試写会
『おばあちゃんと僕の約束』トークイベント付き特別試写会 5組10名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏への航空機贈呈、カタールが懸念一蹴

ワールド

援助トラック100台がガザ入りへ、国連がイスラエル

ビジネス

日銀が国債買い入れで意見聴取、一部メガバンクが減額

ビジネス

中国CATL、香港上場初日は16%高 景気懸念でも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 5
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 10
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中