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NFLはなぜバッド・バニーを選んだのか――ビジネス的には正しいのに「ひどい人選」と叩かれる理由

The Sound and the Fury

2026年2月13日(金)16時58分
へスス・メサ (政治担当)

デジレー・ペレスとJay-Z

ハーフタイムショーの人選を担当するロック・ネイションのデジレー・ペレス(中央)とJay-Z(右) DAVE KOTINSKY/GETTY IMAGES FOR REFORM ALLIANCE

しかし音楽とスポーツの業界から見れば、この人選は規模とタイミング、そしてマーケティングの観点からも最適解だった。

19年からハーフタイムショーの出演者選びを担当しているロック・ネイション(ラッパーのJay-Zが創設した会社)のCEOデジレー・ペレスに言わせれば「世界最大の舞台に世界最高のアーティストを送り出しただけ」だ。

バッド・バニーはストリーミング時代の寵児だ。スポティファイでは20年以降に4度も「世界で最も多く再生されたアーティスト」になり、「ビルボード200」で首位を4回獲得。

グラミー賞でも6度受賞していて、今やテイラー・スウィフトやビヨンセらに肩を並べる大スターだ。

それでも今のアメリカでは白人(および英語)優越主義を背景にした文化戦争に巻き込まれてしまう。最新ワールドツアーでもアメリカ本土の公演は見送った。移民関税執行局(ICE)がファンを拘束するリスクを恐れたからだ。

スペイン語という分断線

最新アルバムの『DeBÍTiRAR MáS FOToS』は記録的な大ヒットとなり、グラミー賞史上初めて、スペイン語のみの作品で最優秀アルバム賞に輝き、最優秀アーバン・ミュージック・アルバム賞も受賞。

2月1日の授賞式では、バッド・バニーはこう呼びかけた。「ICEは出て行け。私たちは野蛮人でも動物でも異星人でもない。人間だ、アメリカ人だ!」

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