最新記事
ウイスキー

台湾はトップ3、東京と香港は最重要、韓国でハイボール流行...ザ・マッカラン戦略担当者に聞く

2024年12月13日(金)19時35分
文:西田嘉孝 写真:伊達直人

――昨年には、ロンドンのオークションで「ザ・マッカラン1926」が218万7500ポンド(当時のレートで約4億1000万円)で落札され、大きな話題になりました。数あるウイスキーのなかでもザ・マッカランが価値を高め続けている背景には、どのような理由があるとお考えですか?

ハイメ ザ・マッカランは創造性や革新性、類まれなるクラフツマンシップを体現するブランドであり、200年にわたり素晴らしいウイスキーをつくり続けてきました。その象徴ともいえるものが、スペイサイドで最も小さな蒸留器での蒸留や、比類なき樽へのこだわりをはじめとする「シックスピラーズ(6つの柱)」です。

ザ・マッカランの品質やそうした揺るぎないアイデンティティは多くの方に知られており、だからこそ特別なウイスキーとしての価値を感じていただけるのではないかと思います。

また、ザ・マッカランはアートをはじめとする他分野とのコラボレーションやパートナーシップをとても大切にしてきました。現在では、ウイスキーとアートとのコラボレーションなどは珍しいものではありませんが、その始まりはザ・マッカランでした。過去にはヴァレリオ・アダミやピーター・ブレイクをはじめ、著名なアーティストとの数々のコラボレーションを行ってきました。さらには、世界的なガラスメーカーのラリックや自動車メーカーのベントレー、ラグジュアリーホテルなどとのパートナーシップも、我々にとっては重要です。

ウイスキー自体の品質の向上はもちろん、そうしたパートナーシップによってブランドの価値を高める努力をしてきたことも、現在のザ・マッカランの評価につながっているのではないでしょうか。

ザ・マッカラン

2018年5月に完成した新生マッカラン蒸溜所。自然との調和を目指し、消費エネルギーのほとんどを再生可能エネルギーで調達。ウイスキーの未来を思わせる新たな蒸留所でも、伝統の「シックスピラーズ(6つの柱)」を踏襲したウイスキー造りを行う

ザ・マッカラン

エキシビションでは200周年を記念してリリースされた特別なボトルも展示された。左が、84年熟成のザ・マッカランと、新蒸留所で蒸留された5年熟成のザ・マッカランが含まれる「TIME:SPACE」(200本限定・日本未発売)。右の「TIME:SPACE Mastery」は、ザ・マッカランの卓越した原酒から14種類の樽を厳選し、複雑なレイヤーを実現したシングルモルト。日本では来年のリリースを予定

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パキスタン首相、米主導「平和評議会」初の首脳会合に

ワールド

ベネズエラ暫定大統領、米から招待と発言=報道

ワールド

トランプ米政権、帰化者の市民権剥奪へ取り組み拡大=

ワールド

ミネソタ州への移民対策職員増派が終了へ、トランプ氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 5
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題
  • 10
    台湾侵攻を控えるにもかかわらず軍幹部を粛清...世界…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中