フロリダ州、培養肉を巡り米食品大手キャンベル社を調査 副社長の暴言流出で
Campbell Soup at Risk of Being ‘Shut Down’ in Florida After Secret Audio
キャンベルのスープ缶と内部告発をした元社員 WDIV Local 4 / YouTube
<「培養皿で育てた肉や昆虫」など食べられるか――と、副社長は語った。米国で進む食品テクノロジーの是非をめぐって対立が深まっている>
フロリダ州の司法長官は、人工的な培養肉を禁じる州法に違反した企業は排除すると述べ、米国の老舗食品大手キャンベル・スープ・カンパニーの調査を開始したと発表した。内部告発で同社幹部の問題発言の音声が流出したのがきっかけだ。
「フロリダは研究室で作られた偽物の肉を許さない。法を執行し、止めさせる」。フロリダ州司法長官ジェームズ・アスムヤーは11月、X(旧ツイッター)でこう発言した。
アスムヤーによると、州の消費者保護部門がキャンベル社に対する調査を進めているという。
米放送局WDIVが録音の一部を放送した。声の主とされるキャンベル社の副社長兼最高情報セキュリティ責任者マーティン・バリーが、「貧乏人向けの"クソ"を売っている。誰がこんなものを買うんだ?」と言っている。
バリーとされる声は続けて、「俺はもうキャンベルの製品など買わない。中に何が入っているかわかったものじゃない。健康に悪い」と語った。
さらに遺伝子工学で生産された肉に言及し、「3Dプリンターから出てきたような鶏肉なんて、ふざけるな。そんなもん食いたくない」と述べていた。






