問題が起きた時、「すぐに対応する」が会社を危うくするワケ...組織を強くする「ネガティブ」の力とは

2025年7月25日(金)17時42分
flier編集部

また、静岡や愛知のような製造業が盛んな地域では、「手を動かすことやコスト削減が正義」という文化が根強く残っています。これも重要ですが、人材育成やITなどの「無形資産」への投資ももっと広がってほしいですね。それが人材の流出を防ぎ、関係人口を増やすきっかけになると考えています。

──地方で変化の兆しを感じることはありますか。


はい。コロナ禍をきっかけに、地域の文化を尊重しながらも、新しい風を吹き込もうとする動きが生まれています。それは移住者やUターンで戻ってきた人たちに顕著です。

たとえば、都市部の企業や他業種を経験した2代目、3代目の経営者が、健全な違和感を持って、地域の中で声を上げている。そうした存在が、地域にいた人たちの「言いたくても言えなかった気持ち」を言葉にし、共有する場を生んでいます。

私自身、地方のよいところは大切にしながら新しいカラーも育てていき、「地域をカラフルにする」ことを目指したいと考えています。

また、健全に成長している組織や地域は、自己肯定と自己否定の両輪が回っています。

自己肯定とは、「自分たちの取り組みで、こういうところはよい」などと言語化し、それを育てていくこと。ただし、強すぎる自己肯定感は、「自分たちは正しい」という万能感に変わってしまう。それが暴走すると、世の中の規範に逸脱しても気づかず、コンプライアンス違反やガバナンス崩壊に至るおそれもあります。

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