
AKQAの動画で森と命の大切さを語るラオーニ COURTESY AKQA
<木々をなぎ倒す「怪物」を羽交い締めにする小さな力持ちを開発>
数年前から流行が始まったメタバースだが早くも失速を示すニュースが ONURDONGEL/ISTOCK
<三次元の仮想空間の中に入り込んだような感覚が味わえ、様々な活動が行えるメタバースに大きな可能性を見出した人や企業は多かったが......>
仮想空間で活動ができるメタバース。2021年にはフェイスブックが社名をメタに変えて大きな話題になったが、ここにきて失速している。
昨年11月から今年3月までの間に、メタ社は業績悪化で2万人以上をレイオフ(一時解雇)すると発表し、メタバース事業の現実を露呈した。メタバースに使うゴーグルのように仰々しいヘッドセットも売り上げが減少し、メタ社が提供するメタバース用アプリもユーザー数が伸びない。
さらにメタバース上で売買される土地の価格も90%ほど下落しているという。
米起業家らは、「アバターが時代遅れ」「ヘッドセットが高くて普及しない」と口をそろえ、メタバースを使う理由やビジネス化の道筋を見いだせないなどと語る。そもそもメタバースは独立した空間が点在しているだけで相互接続がなく広がりに欠け、技術的にもSF映画のような高画質は使えない。
大手企業もメタバースから手を引き始めている。ウォルト・ディズニーはメタバース部門を閉鎖し、マイクロソフトもVR(仮想現実)のプラットフォームを廃止した。メタバースが一時のはやりで終わる可能性が現実味を帯びてきたようだ。
2023年6月13日号(6月6日発売)は「最新予測 米大統領選」特集。トランプ、デサンティス、ペンス……名乗りを上げる共和党候補。超高齢の現職バイデンは2024年に勝てるのか?
CODED THREATS
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BE A TRUE ESG COMPANY
ILLUSTRATION BY DRAFTER123/ISTOCK
<社員と投資家と顧客がいま最も強く求められている、環境・社会・企業統治を重んじる企業経営について>
Discipline and Control
習が推し進める摘発と粛清、監督強化が実を結ぶ保証はない ALY SONGーREUTERS
<米中対立激化でテクノロジー開発を急ぐ習政権。反汚職キャンペーンで産業育成を目指すが......>
CHINA'S GREEN STEEL
「CO2排出源」が業界を挙げて対策に乗り出した(宝武鋼鉄の工場) QILAI SHENーBLOOMBERG/GETTY IMAGES
<グリーン水素で排出ゼロへ。世界全体の温暖化対策のカギを握る「大気汚染大国」で新たな試みが進行中>
写真はイメージです taka4332-iStock.
<接待や懇親会は残業代などの対象になるのか。取引先との休日のゴルフは労働時間に入るのか。法律的に考えると、実はなかなか難しい問題だ>