最新記事

ワークプレイス

フィンテックの雄スクエアが、オフィスを「街」に見立てる理由

2017年8月2日(水)18時10分
WORKSIGHT

WORKSIGHT

<急成長を続けるモバイル決済サービスのスクエアは、オフィス内に地元の販売者を誘致。支払いは自社のモバイル決済で行う。すべては他社に先んじて魅力的な新製品をリリースし続けるためだ>

インスピレーションの種をオフィスに埋め込む[Square]

モバイル決済サービス大手、米国フィンテック企業の雄スクエアが、次なる成長に向けた土台になるニューオフィスを作った。

2009年、ツイッター社のファウンダーの1人であるジャック・ドーシー氏により創業されると、業績は急伸。2015年には上場を果たしている。主なサービスは、スマホやタブレットのジャックに小さなカードリーダーを差し込むだけで、専用アプリを通じていつでもどこでもカード決済を受け付けられるというもの。ユーザーは、商品やサービスを提供する側の企業や個人だ。だがフィンテック市場の競争は過熱するばかり。これまで通りの勢いを維持するのは容易なことではない。

スクエアの命運は、いかに販売者に愛される製品とサービスを作り出していくかにかかっている。ならばどうするか。スクエアが採ったソリューションは、街にいる生活者の感覚をオフィスに植え付けること。それをインスピレーションの種の1つとするためだ。

社内にはローカルの小売店がおかれカフェやデリ、サラダバー、ジュースバーなど、どの店でも同社の製品でモバイル決済ができる。「支払いをして自分たちの製品をテストしたいので、無料にはしません。もっとも会社が援助しているので、コーヒーも1杯1ドルくらいです」と同社のクリス・ゴーマン氏。社内を彩るアート作品もローカリティ重視。サンフランシスコMOMAとパートナーシップを結び、地元アーティストの作品を借りている。

販売者の視点を忘れないため、オフィスを「街」に見立てる

空間構成は、ずばり「街」がコンセプト。オフィス中央を貫く通りは「ブルバード」と名付けられ、人が行き交い賑わうメインストリートを思わせる。そのブルバードから一歩脇にそれると、チームがまとまる"街区"になるというレイアウト。

基本的にオープンな執務環境だが、複数人が集まる「ネイバーフッド」や、個人がこもって仕事に集中できる「カバナ」などの小空間が、様々用意されていた。

【参考記事】5割の社員がオフィスにこない、働き方満足度No.1企業

wsSquare170802-1.jpg

(左)オフィス外観。サンフランシスコのサウス・オブ・マーケット(SoMA)の一角にある。古びた街にテック企業が集結していることで知られている。twitter社やUber社もこのエリアに本社を置く。(右)6階から8階まで執務フロア全てをつなぐ階段。フロア間をシームレスにつなぎコラボレーションを誘発する狙い。ワークスペースとしても使われる。

wsSquare170802-2.jpg

ブルバード脇に設置されたスタンディングデスク。個人席から移動する機会が多いほどコラボレーションが生じる可能性は高くなる。

wsSquare170802-3.jpg

セミクローズドのミーティングスペース「カバナ」。防音室のような構造になっており、プライベートな会話をする際や、少人数でのミーティングに使用される。

ニュース速報

ワールド

北朝鮮で揺れを観測と中国当局、韓国は「自然の地震」

ビジネス

ムーディーズ、英格付けを「Aa2」に引き下げ EU

ビジネス

米12月利上げに予断なし、低インフレをなお懸念=ダ

ワールド

北朝鮮、水爆実験強硬なら分水嶺 米国は深刻に受け止

MAGAZINE

特集:対中国の「切り札」 インドの虚像

2017-9・26号(9/20発売)

中国包囲網、IT業界牽引、北朝鮮問題解決...... 世界の期待が高まるが、インドの実力と真意は不透明だ

グローバル人材を目指す

人気ランキング

    • 1

      「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

    • 2

      北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

    • 3

      ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(後編)

    • 4

      北朝鮮外相「太平洋でかつてない規模の水爆実験」示唆

    • 5

      ペットショップは「新品」の犬を売ってはいけない

    • 6

      トランプ、北朝鮮の「完全破壊」を警告 初の国連演…

    • 7

      ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(前編)

    • 8

      AV強要の実態に、胸を締めつけられ、そして驚かされる

    • 9

      ラットの頭部移植に成功 年末には人間で?

    • 10

      北朝鮮暴走に対する中国の見解――環球時報社説から

    • 1

      「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

    • 2

      「人肉は食べ飽きた」と自首した男と、とんでもない「仲間」たち

    • 3

      ビンラディンの「AVコレクション」が騒がれる理由

    • 4

      北朝鮮問題、アメリカに勝ち目はない

    • 5

      iPhoneX(テン)購入を戸惑わせる4つの欠点

    • 6

      強気の北朝鮮 メディアが報じなかった金正恩の秘密…

    • 7

      イルカの赤ちゃんはなぶり殺しだった

    • 8

      北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

    • 9

      ダイアナが泣きついても女王は助けなかった 没後20…

    • 10

      iPhone新作発表に韓国メディアが呼ばれなかった理由

    PICTURE POWER

    レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

    全く新しい政治塾開講。あなたも、政治しちゃおう。
    日本再発見 シーズン2
    ニューズウィーク試写会「ザ・サークル」
    定期購読
    期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
    メールマガジン登録
    売り切れのないDigital版はこちら

    MOOK

    ニューズウィーク日本版 別冊

    0歳からの教育 知育諞

    絶賛発売中!

    STORIES ARCHIVE

    • 2017年9月
    • 2017年8月
    • 2017年7月
    • 2017年6月
    • 2017年5月
    • 2017年4月