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プーチン成功で「世界秩序崩壊」、失敗なら「支配の終焉」
12月初め、アメリカの人気保守派司会者タッカー・カールソンはモスクワでロシア外相にインタビューした動画を公開。
アメリカは「ほとんどのアメリカ人が知らないままロシアと激しい戦争状態にある」と主張した。トランプに絶大な影響力を持つ彼は、プーチンの利害の強力な擁護者だ。
ウクライナ東部の強固な防衛線をロシア軍が突破するなか、プーチンの大敵であるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の発言にも変化の兆しが見えた。
24年11月、ゼレンスキーはトランプ寄りのFOXニュースのインタビューで、「法的には、ロシア軍が占領したウクライナの領土をロシア領と認めることはできない」と発言。
ロシアが一方的に併合を宣言したクリミアについては「クリミア奪回のために何万というウクライナ人の命を犠牲にするわけにはいかない」と語り、戦争終結と引き換えに少なくとも事実上の領土割譲には同意する用意があることをにおわせた。
欧米でNATOに懐疑的な政権が勢力を増し(最大の支援国アメリカもその1つ)、プーチンの望むとおりになりつつある。
とはいえ、プーチンはウクライナに執着するあまり自分の首を絞めることも珍しくない。権力を手にして5年目のこと。
ロシア経済が成長し、国内での支配力も増した04年末、プーチンはウクライナ大統領選前日に首都キーウを訪れ、親ロ派の候補を応援した。この軽率な内政干渉はオレンジ革命につながり、ウクライナのロシア離れを招いた。
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