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古市憲寿氏が指摘する、日本型コミュニケーションの「非生産性」
そう考えると、この上下ヒエラルキーの確認という問題は、「下」への束縛だけでなく、ある種の格好で管理者の心理も束縛していると言えるでしょう。「フレンドリーな関係」の維持コストとしての儀式的なコミュニケーションというのは、何も生まない一方で関係者全員にコストとしては重くのしかかっているのです。
こうした上下ヒエラルキー、そしてその確認作業としてのコミュニケーションの儀式性ということは、日本社会の生産性を大きく毀損するばかりか、より若い世代の、より新しい発想に基づいた社会の改革を阻害しています。そう考えると、古市氏の指摘は、単に「手書きが面倒」とか「折り返しの電話で時間を取られる」といったことを越えて大切な指摘を含んでいると思うのです。
問題は手紙や電話だけではありません。さらに「対面型コミュニケーション」というものが大きく日本社会の生産性を奪っています。「下から上への説明」や「ネガティブ情報の報告」は「出向いて直接行う」のが正しく、その際の移動というコスト、さらにそれに伴う煩瑣な謝罪行動や上下関係の確認コミュニケーション、そして時には飲食を伴う膨大な時間とカネの浪費、こうしたコストによって日本経済は大きく消耗し、そこに生きる個々人も大きく消耗しているということに気づくべきだと思います。
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