プレスリリース

秋季特別展『近江の名所』、9月20日(土)より開催

2025年09月18日(木)15時00分
MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300、館長:熊倉功夫)は、2025年(令和7年)9月20日(土)~12月14日(日)の期間、秋季特別展「近江の名所」を開催いたします。

近江には万葉集以来、歌に詠われた多くの名所がありました。近世になって近衛信尹が膳所城から見える湖南、湖西の八か所を選んで和歌と共に絵を描くと、これらが近江八景として広く知れ渡ることとなり、絵画をはじめ多くの工芸作品などに取り上げられることになったのです。
この展覧会では近江八景成立以前の名所絵をはじめ、江戸時代を中心に近江八景を表した絵画、工芸など約100件を展示し、近江の名所表現の変遷を通観いたします。また湖国の一大イベントである日吉大社の山王祭や近江に欠かせない名所である竹生島や比叡山のほか、池大雅、円山応挙、鈴木其一らが描いた近江の姿なども加えて湖国を満喫していただきます。

■ 開催概要
開催主旨:
近江には多くの名所があります。それらの中には万葉集をはじめ多くの歌集で詠われた所も多く、水と山並みに富む環境にちなんで中国から伝えられた瀟湘八景になぞらえて近世初期に組み合わされた近江八景も知られます。
そこで現在残っている中世以降の近江の名所にかかわる作品を絵画を中心に集め、展示してみようという試みが生まれました。それらは具体的な名所の特色を描写し、周辺の風俗も伝えてくれるのです。
今回の展示では中世から江戸期にかけての近江の名所にかかわる絵画とともに、祭礼図や曼荼羅図なども交え、さらに漆器、金工、染織などの工芸の世界に広がる近江名所の画題の変遷を辿ることで、近江の魅力を紹介致します。

展覧会名:2025年秋季特別展「近江の名所」
英語タイトル:Famous Sights of Omi
会期:2025年9月20日(土)~ 12月14日(日)
会場:MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 URL: https://www.miho.jp
開館時間: 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料
【20名以上の団体は各200円割引】
交通:JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、
お車で新名神「信楽IC」より約15分
主催:MIHO MUSEUM、京都新聞
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、
エフエム京都、帝産湖南交通
担当学芸員:片山寛明 植村浩次(MIHO MUSEUM学芸員)
展示総数:約100件 ※ 会期中一部展示替えがあります。
展示構成:
第1章 名所絵の伝統
第2章 近江八景の成立以前の近江の名所絵
第3章 近江八景の成立と二つの定型の成立
第4章 八景それぞれを描く
第5章 八景以外の名所
第6章 自由自在な工芸への展開
第7章 湖岸を見渡す試み

■ 講演会・討論会など
講演会「湖国風景画の歴史」-歌枕の地から近江八景へ-
日時:2025年10月12日(日)13:30-15:00
講師:國賀 由美子 氏 (元 大谷大学教授)
定員:100名 参加費無料(入館料要)予約不要
場所:南館レクチャーホール
※当日美術館棟受付にて整理券配布。

討論会「近江八景を文芸と美術から語り尽くす」
日時:2025年11月16日(日)13:30-15:30
講師:鍛冶 宏介 氏 (同志社大学教授) 、國賀 由美子 氏 (元 大谷大学教授)
司会:高梨 純次 (公益財団法人 秀明文化財団)
定員:100名 参加費無料(入館料要)予約不要。
場所:南館レクチャーホール
※当日美術館棟受付にて整理券配布

夏季・秋季特別陳列『永遠の北朝 -董黯から燃灯佛へ 孝子伝図の世界』
国際学術シンポジウム 「永遠の北朝」
日時:2025年11月22日(土) 10:30-12:00 、14:00-17:00

■ 代表作品
琵琶湖近江八景図 池大雅 江戸時代 個人蔵
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/545457/img_545457_1.jpg

重要文化財 石山寺縁起絵巻 南北朝末~室町初 石山寺蔵
展示期間:9/20(土)-10/17(金)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/545457/img_545457_2.jpg

日吉山王祭礼図(部分) 江戸時代 金地院蔵
展示期間:11/18(火)-12/14(日)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/545457/img_545457_3.jpg


■ MIHOMUSEUMについて
■自然・建築・美術品が調和した桃源郷
MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。
枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。
美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。
美術館棟へ続くトンネルは、枝垂れ桜の咲くころは桜色が映り込み、新緑の季節は緑色が反射して、季節ごとに楽しませてくれます。

■コレクション・常設展示・特別展
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。
北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。
南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。



詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イタリアが包括的AI規制法承認、違法行為の罰則や子

ワールド

ソフトバンクG、格上げしたムーディーズに「公表の即

ワールド

サウジ、JPモルガン債券指数に採用 50億ドル流入

ワールド

サウジとパキスタン、相互防衛協定を締結
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中