コラム

K-POP史に残るヒットメイカーとなったTEDDY 成功のカギは「アジア的な感性を忘れない音作り」

2025年09月13日(土)11時00分

「THE GIRLS」以来、約2年ぶりとなったBLACKPINKの新曲。エド・シーラン、アリアナ・グランデ、ビリー・アイリッシュなどのMVを担当しているデイブ・マイヤーズが監督している BLACKPINK / YouTube

<トップスターに新人、そして映画の主題歌までヒットさせるプロデューサーとは?>

今年もあと残り数カ月。もう少し経てば2025年の韓国の音楽シーンを振り返る記事があちこちで出てくるだろうが、現時点で早くも今年の1、2を争うK-POPのトピックが登場した。それは男性プロデューサー・TEDDY(本名:パク・ホンジュン)の大躍進である。

韓国で権威のあるチャートのひとつ、CIRCLE CHARTの月間デジタルチャート(8月)を見てみると、ものすごさがよく分かるかもしれない。1位はNetflix史上最大のヒット作となった『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』(以下、『K-POPガールズ!』)のメイントラックだが、彼はこの楽曲のプロデュース・制作に関わっている。3位のBLACKPINK、4位の新人・ALLDAY PROJECTは、どちらもTEDDYが生みの親として知られるグループで、ランクインした曲は当然、彼がメインで手掛けたものだ。2位に入った『K-POPガールズ!』の挿入歌は、自身が総括プロデューサーを務める会社〈THEBLACKLABEL〉に所属するKUSHやDominsukがコンポーザーとして名を連ねている。

このようにTEDDYおよびその周辺の関係者が参加したナンバーがトップ4を独占。さらに下の順位を見渡すと、ROSÉ & ブルーノ・マーズ「APT.」やJENNIE「like JENNIE」といったファミリーと言えそうなアーティストたちの作品も入っているなど、8月に限らず2025年のヒットチャートは「いつもTEDDYが主役」という印象が相当強い。

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

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