マレーシア中銀、政策金利据え置き 成長見通しに自信
マレーシア中央銀行。2023年5月、クアラルンプールで撮影。REUTERS/Hasnoor Hussain
[クアラルンプール 5日 ロイター] - マレーシア中央銀行は5日、主要政策金利を4会合連続で据え置いた。強い経済成長と穏やかなインフレが、関税問題や世界的な地政学リスクの高まりに対する緩衝材となっていると判断した。
翌日物政策金利を2.75%に据え置いた。ロイター調査でもエコノミスト30人全員が据え置きを予想していた。
中銀は声明で、金融政策のスタンスは適切で経済を支えるものだと表明。ただ、中東情勢に起因する不確実性を認めた。
「世界経済とマレーシア経済への影響は、今後の事態の推移次第だ。マレーシア経済は堅調な国内成長、穏やかなインフレ、健全な金融セクター、強靭な対外収支といった強固な基盤の上で、こうした課題に直面している」と述べた。
政府と中銀は今年の経済成長率を4─4.5%と見込むが、最近の好材料を受けて上方修正の可能性もあるとしている。中銀は、今年も国内需要の堅調さを背景に成長の勢いが続くと見込んでいる。
中銀は、今年の総合インフレ率が引き続き穏やかに推移し、コアインフレ率も長期平均に近い水準で安定すると予想した。
「世界のコモディティー価格は最近の情勢を受けて変動が大きくなる可能性があるが、国内インフレへの影響は抑制される見込みだ」と指摘した。
今回の金利決定前に実施したロイター調査によると、26人中24人は年内の金利据え置きを予想。2人は0.25ポイントの利上げを予想した。
キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ガレス・レザー氏は、マレーシア経済は中東危機の影響を比較的受けにくいと指摘。エネルギー価格の上昇は純輸出国であるマレーシアにとってプラスになる可能性があるが、燃料補助金制度が政府財政の負担になる可能性があるとした。
バンク・ムアマラット・マレーシアのチーフエコノミスト、モハド・アフザニザム・アブドル・ラシド氏は、戦争がどの程度長期化するか見通せないため下振れリスクは高まっているものの、当面は金利据え置きが続くとの見方を示した。





