ロシア、米のベネズエラ封鎖に懸念 「致命的な過ち犯さぬよう期待」
写真は米露の国旗。9月11日、北京で撮影。 REUTERS/Maxim Shemetov
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシア外務省は18日、トランプ米政権がベネズエラ問題で致命的な過ちを犯さないよう期待しているとし、ベネズエラのタンカーを巡る米国の決定は国際海運を脅かすものだと懸念を表明した。
米政府はマドゥロ大統領率いるベネズエラ政権への圧力強化を図っており、トランプ氏は16日、ベネズエラに出入港する全ての制裁対象の石油タンカーについて「封鎖」を命じると発表した。
米国が先週に制裁対象のタンカーをベネズエラ沖で拿捕して以来、事実上の禁輸措置が実施されており、石油を積載したタンカーがリスクを回避してベネズエラ海域に停泊している。
ロシア外務省は声明で「われわれは、友好国であるベネズエラを巡る緊張が継続的かつ意図的に高められていることに注目している。特に懸念されるのは、国際海運に脅威を与える一方的な決定だ」と指摘。
その上で「合理的かつ現実的なアプローチが特色のトランプ政権が致命的な過ちを犯さないよう期待する」と述べた。





