豪ボンダイビーチ銃撃、容疑者親子の軍事訓練示す証拠ない=比高官
写真は銃撃事件の犠牲者を追悼する花束。12月16日、シドニーで撮影。REUTERS/Hollie Adams
[マニラ 17日 ロイター] - フィリピンのアニョ国家安全保障担当顧問は17日、豪シドニー近郊のボンダイビーチで14日に発生した銃撃事件の容疑者である父子がフィリピンで軍事訓練を受けた証拠はないと述べた。
親子は11月1日─28日にフィリピンを訪れていた。
アニョ氏は声明で、単なる訪問だけではテロ訓練の容疑を裏付けることはできず、意味のある、あるいは組織的な訓練が行える滞在期間でもなかったと述べた。
また、政府は2人の渡航を調査しており、オーストラリア当局と連携して渡航目的の特定に当たっていると説明。フィリピン南部は過激派の温床とする報道は「時代遅れ」で「誤解を招く」ものだと一蹴した。
入国管理記録によると、2人はマニラ到着後、イスラム過激派による攻撃が続いているミンダナオ島ダバオ市に移動している。
ユダヤ教の祭り「ハヌカ」に合わせたイベントが標的となった今回の事件では15人が死亡。警察当局は、同国でテロ組織に指定されている過激派組織『イスラム国』(IS)に触発されたテロ攻撃とみられるとしている。





