タイとカンボジア、戦闘継続 トランプ氏との電話協議控え
写真は係争地帯の避難所。タイのブリーラム県で撮影。12月9日、REUTERS/Athit Perawongmetha
[ バンコク/プノンペン 11 日 ロイター] - タイとカンボジアの戦闘は11日、4日目に入った。
トランプ米大統領は戦闘を止め、7月に仲介した停戦を復活させるため、11日に電話をかけると表明している。
10日には両国国境沿いの十数カ所で衝突が発生。7月の5日間の戦闘以来、最も激しい戦闘が繰り広げられた。
タイのアヌティン首相は11日、トランプ氏から電話があれば、状況を「説明し、明らかにする」と記者団に発言。
「今、誰も紛争を望んでいない。特に近隣諸国との紛争はなおさらだ」とした上で「だが、タイは侵略を受けたと確信している。国の独立と主権を守る必要がある。」
カンボジア内務省は10日夜、「カンボジア領内30キロ以内の村や民間人の居住地を狙ったタイの激しい砲撃とF-16の空爆」により、住宅、学校、道路、仏塔、古代寺院が被害を受けたと表明。
カンボジア国防省は11日、タイが学校や寺院を含む民間施設を標的に「残忍な侵略行為」を行ったと非難した。
タイは民間インフラを標的にしていないと主張している。
衝突によりすでに民間人に多大な被害が出ており、カンボジア政府によれば、幼児1人を含む10人が死亡、60人が負傷している。
タイ軍によると、戦闘でタイ兵9人が死亡、120人以上が負傷した。両国の国境地域から数十万人が避難している。





