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ジョージアのEU加盟遠のく、欧州委報告書が「壊滅的」=大使

2025年11月05日(水)14時14分

 欧州連合(EU)の駐ジョージア(グルジア)大使、パベル・ヘルチンスキ氏は4日、同国のEU加盟が、2023年に加盟候補国となった当初より遠のいたとの認識を示した。写真は9月、トビリシで撮影(2025年 ロイター/Irakli Gedenidze)

Lucy Papachristou

[トビリシ 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の駐ジョージア(グルジア)大使、パベル・ヘルチンスキ氏は4日、同国のEU加盟が、2023年に加盟候補国となった当初より遠のいたとの認識を示した。EU欧州委員会の最新報告が、加盟の望みを絶つ「壊滅的な」内容だったと説明した。

EU欧州委員会は同日の報告書で、モンテネグロ、アルバニア、ウクライナ、モルドバが加盟に必要な改革を進めていることを称賛し、早ければ30年に新加盟国として迎える可能性があるとした。

しかしジョージアについては「深刻な民主主義の後退」があり、今では「名目だけの」候補国と見なされていると指摘した。

ヘルチンスキ氏は報告書を受けて記者団に対し、「ジョージアはEU加盟国入りの軌道に乗っていない。2030年も、それ以降もだ」と語った。

ジョージアはかつて、旧ソ連国の中で最も民主的で親西側だったが、ウクライナ戦争の勃発以降、次第に権威主義を強め、隣国ロシアとの経済的な結びつきを深めている。

与党「ジョージアの夢」は野党政治家への弾圧を強化し、複数人を投獄。警察は反政府デモ参加者の逮捕を強化している。

ロイター
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