トルコ、欧州主力戦闘機20機を英国から購入へ 首脳が会談
スターマー英首相(左)は27日、訪問先のアンカラでトルコのエルドアン大統領(右)と会談し、欧州の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」20機を80億ポンド(約107億ドル)でトルコに売却する合意に署名した。写真は6月、オランダのハーグで撮影(2025年 ロイター/Kin Cheung)
[アンカラ 27日 ロイター] - スターマー英首相は27日、訪問先のアンカラでトルコのエルドアン大統領と会談し、欧州の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」20機を80億ポンド(約107億ドル)でトルコに売却する合意に署名した。英首相府が明らかにした。
ユーロファイターは英独、イタリア、スペインが共同開発した欧州の戦闘機で、トルコは7月に英国とユーロファイター・タイフーン40機の予備購入契約に署名していた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国同士の防衛協力が一段と深まると同時に、トルコの防空体制強化につながることになる。
トルコ国防省はこれとは別に、オマーンとカタールからユーロファイター・タイフーンをそれぞれ12機ずつ追加的に購入する計画を明らかにした。
中東では米国製戦闘機F15、F16、F35を数百機保有するつイスラエルがイランやシリアなどのトルコ周辺国に対する空爆を実施。トルコは防空体制の強化を急いでいる。トルコは欧米と良好な関係を背景にユーロファイターに加え米国製戦闘機の導入も視野に入れており、昨年、F16を40機取得する70億ドル規模の契約を米国と締結。ただ、引き渡しは遅延している。





