円金利資産は機動的に購入や入れ替え、償還多く残高は減少=かんぽ生命・25年度下期運用計画
10月27日、日本郵政グループのかんぽ生命保険は、2025年度下期の一般勘定運用について、円金利資産は機動的に超長期国債の購入や入れ替えに取り組むが、保有債券の償還が投資額を上回るため、残高は減少するとの見通しを示した。写真は都内で2013年2月撮影(2022年 ロイター/Shohei Miyano)
Mayu Sakoda Tomo Uetake
[東京 27日 ロイター] - 日本郵政グループのかんぽ生命保険は27日、2025年度下期の一般勘定運用について、円金利資産は機動的に超長期国債の購入や入れ替えに取り組むが、保有債券の償還が投資額を上回るため、残高は減少するとの見通しを示した。
27日に開催した資産運用方針説明会で、野村裕之執行役・運用企画部長が明らかにした。
運用の柱となる円金利資産は、上期に続き、20年・30年といった年限の超長期国債を中心に、「買い目線」で機動的に購入や入れ替えに取り組む。ただ投資額が保有債券の償還額に届かず、上期に続き残高減少を見込む。上期に実施した入れ替えは概算で3500億円で、大きな規模ではないという。
かんぽ生命では日銀の金融政策について、年度内にあと1回、12月か1月に利上げが行われるとの見通しをメインシナリオに置く。その上で、足元で1.66%の10年国債利回り(長期金利)は年度末に1.70%と横ばい圏での推移、また30年債利回りは年度末に3.20%と、足元の3.07%からやや上昇すると予想。
野村氏は「超長期ゾーンは既に割安と判断しているが、イールドカーブには上昇圧力がかかりやすい。冷静に待ち構えながら、ある程度割安になった水準で買っていく」と、年度初期と比べてやや慎重な投資姿勢を示した。
かんぽ生命によると、国内金利の上昇に伴って今年度、減損の基準に抵触した保有債券はなかった。これについて、野村氏は「我々は金利が大きく低下していた時にそれほど大きく買っていなかった」ことも一因との見方を示した。
外貨建て債券のうち、「円金利資産の代替」と位置付ける為替ヘッジ付きは、海外金利の低下を見込んで残高を減らす計画。「上期は思ったほど米金利が低下しなかったが、米金利が大きく低下する場面があれば、外債から円債にシフトしていく方針」(野村氏)だという。
為替リスクをヘッジしないオープン外債は「かなり慎重めにみている」として、残高は微増を見込む。
リスク性資産の株式は、国内外ともに「慎重目線」で、残高はいずれも横ばいの計画。このうち国内株式は、調整局面で購入に動いた上期に続き、相場変動時には機動的に投資を検討する。
オルタナティブ資産は、上期に続き、残高を増やす。インフラや不動産を中心に、投資機会に応じて段階的に積み上げる方針という。
かんぽ生命の一般勘定の総資産残高は、3月末時点で59兆5555億円。うち外貨建て資産は4兆1311億円(6.9%)。
2025年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 1.50―2.00% (1.70%)
日本国債30年物利回り 2.80―3.50% (3.20%)
米10年物国債利回り 3.60―4.40% (4.00%)
日経平均株価 4万2000―4万9000円 (4万5000円)
NYダウ 4万4000─4万9000ドル (4万7000ドル)
ドル/円 138―155円 (148円)
ユーロ/円 160―180円 (170円)
(佐古田麻優、植竹知子)
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