中国、世界のガス地下貯蔵拡大を主導＝国際ガス連盟

　１０月２７日、国際ガス連盟（ＩＧＵ）は、中国が２０２５年に世界のガス地下貯蔵の拡大をリードし、稼働ガス量を６０億立方メートル増やして総容量が１９８億立方メートルになったとする報告書を公表した。写真は中国国旗。９月３日、北京で撮影（２０２５年　ロイター/Go Nakamura）

[シンガポール ２７日 ロイター] - 国際ガス連盟（ＩＧＵ）は２７日、中国が２０２５年に世界のガス地下貯蔵の拡大をリードし、稼働ガス量を６０億立方メートル増やして総容量が１９８億立方メートルになったとする報告書を公表した。

この結果、世界のガス地下貯蔵容量は２２年比で１００億立法メートル増の４２４０億立方メートルとなり、中国はトップの米国（１３８０億立方メートル）、ロシア、ウクライナ、カナダ、ドイツに次いで６位となった。

稼働ガス量とは、需要を満たすために活発に出し入れすることが可能な天然ガスの量を指す。

報告書はアジアについて「容量拡大は将来も続くと予想されるが、インフラ整備はこの地域のガス消費増加ペースに比べなお遅れている」と述べている。

中国とトルコが急速なペースで貯蔵施設を開発しているほか、日本は１カ所で容量を増やし、別のサイトでは稼働を再開したという。

ＩＧＵによると、２５年時点で稼働中のガス地下貯蔵施設は世界で６９９カ所あり、その大部分は枯渇した天然ガス田で開発されている。