豪、重要鉱物プロジェクト支援で最低価格制度を検討

オーストラリアのキング資源相は、レアアース(希土類)を含む重要鉱物プロジェクトを支援するため、下限価格の設定を検討していると明らかにした。写真は出荷を待つレアアース。パース北部で2019年撮影(2025年 ロイター/Melanie Burton)
Melanie Burton
[メルボルン 5日 ロイター] - オーストラリアのキング資源相は、レアアース(希土類)を含む重要鉱物プロジェクトを支援するため、下限価格の設定を検討していると明らかにした。
自動車産業や防衛などの分野で使用される重要鉱物について、オーストラリアは中国に代わる供給国になろうとしているが、レアアースのような一部の金属は価格が低すぎて採算が合わないという事情がある。
キング氏は声明で「価格設定に確実性をもたせれば、企業や投資家が不透明で操作されやすい不安定な市場や価格にさらされにくくなる」と述べ「適切なプライスフロアのメカニズムについて、現在積極的に検討中である」とした。
最低価格の設定は、生産側にとってはプラスだが、自動車メーカーなどの調達者、ひいてはその顧客にはコスト増になるとアナリストは指摘している。