豪家計支出、6月は前月比+0.5%に鈍化 サービスが低迷

オーストラリア統計局が5日発表した6月の家計支出指数(MHSI)は前月比0.5%上昇と、5月の伸びの半分にとどまり、市場予想の0.8%上昇を下回った。写真はシドニーのショッピングセンターで2017年に撮影(2025年 ロイター/Steven Saphore)
[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア統計局が5日発表した6月の家計支出指数(MHSI)は前月比0.5%上昇と、5月の伸びの半分にとどまり、市場予想の0.8%上昇を下回った。
自動車やエレクトロニクス製品の購入は好調だったものの、サービスへの支出が落ち込んだ。利下げや実質所得増加の効果が経済全体に波及するには時間がかかることが示された。
統計局は「食品、新車、エレクトロニクス製品への支出が増えた。モノへの支出は1.3%増加した」と指摘。
一方、航空券や医療サービスへの支出が低迷したことを受けて、サービス支出は0.5%減少した。
6月のMHSIは前年比では4.8%上昇。2024年初め以降で最高の伸びとなった。
4─6月の支出は実質ベースで0.7%増の2178億豪ドル(1408億9000万米ドル)。国内総生産(GDP)への寄与度は0.2%ポイントにとどまった。
家計支出はGDPの約52%を占めるが、1年以上にわたり経済成長にはほとんど寄与していない。
MHSIは従来の小売売上高統計に代わる指標となる。対象範囲は家計消費の68%と、小売売上高統計の2倍以上だ。