USMCA見直し、前倒しなら貿易政策クリアに=メキシコ経済相

5月13日、メキシコのエブラルド経済相は、米国、カナダとの貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しを始める時期について、消費者と投資家に明確にするため今年後半に前倒しするのが望ましいと述べた。写真は4月撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)
Natalia Siniawski
[メキシコ市 13日 ロイター] - メキシコのエブラルド経済相は13日、米国、カナダとの貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しを始める時期について、消費者と投資家に明確にするため今年後半に前倒しするのが望ましいと述べた。
エブラルド氏は、国内の金融ハイテク企業との省内イベントの合間に、「協議は今年後半に開始されるとみている。できるだけ早く実現し、早期に合意に達するよう期待している」と記者団に述べた。
USMCAは来年に見直しが行われる予定だが、トランプ米大統領は前倒しを求めている。
エブラルド氏は、早期見直しにより三国間の貿易政策が消費者と投資家双方にとって「より容易で明確」になる可能性があると指摘。その上で、メキシコは鉄鋼、アルミニウム、自動車、トマトの対米輸出でより有利な条件に向けた交渉に取り組んでいると説明した。