ニュース速報

ワールド

ロイター調査:南アの成長見通し下振れ、中銀は通貨安で利上げへ

2016年01月22日(金)17時31分

 1月22日、ロイター調査によると、南アフリカ経済は、中国の需要の弱まりがより鮮明になってきたため成長見通しが下振れした。写真は南アフリカのプレトリアで2013年12月撮影(2016年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ヨハネスブルク 21日 ロイター] - ロイター調査によると、南アフリカ経済は、中国の需要の弱まりがより鮮明になってきたため成長見通しが下振れした。ただ、通貨ランド下落と物価高のために準備銀行(中央銀行)は28日の次回政策会合で利上げせざるを得なくなりそうだ。

今回調査ではエコノミスト31人のうち19人が中銀は28日に政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げて6.75%にすると予想した。他の11人は25bpの利上げを見込み、政策変更はないと答えたのはわずか1人だった。

マッコーリーのエルナ・ムールマン氏は「中銀が次回会合で利上げするのは明白だ。問題は利上げ幅を最近の傾向である25bpにするか、以前の標準だった50bpに戻すかにすぎない」と述べた。

もしも利上げ幅が50bpなら、2014年7月以降では初めてとなる。

ムールマン氏は25bpの利上げを予想しているが、より大幅な利上げのリスクがはっきり高まってきており、どうなるかは28日の会合までのランドと原油価格の動き次第の面が大きいと指摘した。

ランド安のために南アフリカは原油安の恩恵を全面的に受けることができず、今年の物価上昇率は6.0%と中銀が許容するレンジの上限に達するとみられている。

年明け以降、ランドは活発に売られて一時は対ドルで過去最安値をつけた。

今年の成長率の予想は昨年12月時点では1.6%だったが、今回の中央値は0.9%に切り下がった。南アフリカが年内に景気後退に陥る確率は50%との見方が示された。

BNPパリバのジェフリー・シュルツ氏は「中国の需要鈍化はかなりの程度に達しており、それはコモディティ価格から見て取れる。悪影響がドル高で増幅される流れが続いている」と話す。

中銀の政策金利は年末時点で7.25%まで引き上げられると予想されている。もっとも一部のエコノミストからは、ランド安は中国などの貿易相手国の成長鈍化によるものであり、利上げでは食い止められないとの声が出ている。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米・ウクライナ、30日にフロリダで会談 和平案協議

ビジネス

中国製造業PMI、11月は8カ月連続50割れ 非製

ワールド

香港火災、犠牲者追悼の動き広がる 150人依然不明

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ周辺空域「全面閉鎖」と警告
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 10
    香港大規模火災で市民の不満噴出、中国の政治統制強…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中