午前の日経平均は続伸も値幅限定、クリスマス休暇で手控え
2016年1月4日、東京証券取引所で2016年に撮影(2025年 ロイター/Yuya Shino)
Hiroko Hamada
[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比68円55銭高の5万0481円42銭と小幅に続伸した。前日の米ハイテク株高の流れを引き継ぐ形で半導体関連銘柄の一角がしっかりと推移し、相場を支えた。一方、クリスマス休暇入りで海外投資家が減り、積極的な売買は手控えられた。買い一巡後はもみ合い、日経平均の値幅は200円程度にとどまった。
日経平均は前営業日比62円高でスタートした後上げ幅を広げ、前場中盤に一時224円高の5万0636円95銭で高値を付けた。しかし、買いが強まる展開にはならず、前場後半にかけては5万0500円を軸に一進一退となった。セクター別では非鉄金属が堅調だった一方、保険や空運は軟調に推移した。
朝方、10月29日―30日開催分の日銀の金融政策決定会合議事要旨が公表されたが、相場の反応は限定的だった。
市場では「取引参加者が少なく商いも細る中で、指数は方向感が出づらくなっている。基本的には材料のあるテーマ株の物色にとどまっている」(岡三証券のシニアストラテジスト・大下莉奈氏)との声が聞かれた。日銀の植田和男総裁があす発言する機会があることから、様子見ムードも広がりやすいという。
目先の日本株については「特段の材料がなければ、このまま5万円台で横ばい圏の動きとなりそうだ」(大下氏)との指摘があった。
TOPIXは0.25%安の3414.91ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9171億2700万円だった。東証33業種では、非鉄金属、陸運、海運など17業種が値上がり。保険、空運、銀行など16業種は値下がりした。
個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、フジクラが上昇。銅価格の上昇が手掛かりとなり、住友金属鉱山なども堅調。一部証券で目標株価の見直しがあったSCREENホールディングスは9%超高と大幅上昇した。一方、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車は下落した。
プライム市場の騰落数は、値上がり679銘柄(42%)に対し、値下がりが842銘柄(52%)、変わらずが83銘柄(5%)だった。





