仏、政府閉鎖回避へ緊急つなぎ予算案 妥協案まとまらず
ルコルニュ仏首相。12月22日、パリで撮影。REUTERS/Stephanie Lecocq
[パリ 22日 ロイター] - フランス政府は22日、議会が2026年予算案で合意に至らなかったことを受け、政府閉鎖を回避するために1月までの緊急立法措置を求めることになった。
上下両院の議員で構成される合同委員会は19日、26年予算の妥協案取りまとめに失敗。ルコルニュ首相は適切な予算が合意できるまで新年の歳出、徴税、借り入れを認める緊急措置を迫られた。
議会は23日に緊急措置を承認するとみられている。
ユーロ圏で最大の財政赤字を抱えるフランスに対しては、投資家や格付け会社の厳しい目が向けられている。
予算案の協議を主導してきた共和党のフィリップ・ジュバン下院議員はBFMテレビに、ルコルニュ首相が憲法上の権限を行使し、野党も受け入れ可能な妥協案を強行採決することを望んでいるとし、1月初めには予算案が可決されるだろうと見通した。
ただ、ルコルニュ氏自身はそうした権限の行使を否定しており、強行すれば極右や強硬左派から不信任案が出される可能性が高いとみられる。





