FRB議長候補ハセット氏、インフレ「極めて低水準」 トランプ氏の見解支持
写真は左から米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長、トランプ大統領、ベセント財務長官。9月5日、ホワイトハウスで撮影。REUTERS/Brian Snyder
Michael S. Derby
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は19日、トランプ大統領のインフレ率は極めて低いとする主張は正しいとの考えを示した。
パウエルFRB議長の後任の有力候補の一人であるハセット氏はFOXビジネスの番組で、物価動向の見方について、一般的に行われている前年との比較は的外れだとし、3カ月移動平均で見る方が適切だと指摘。3カ月移動平均で見れば物価圧力は連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を下回っていることになるとし、「トランプ大統領もそのように考えている」と語った。
また、インフレ指標は今後、鈍化していくとの見通しも示した。
19日、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、CNBCのインタビューで、追加利下げを行う差し迫った必要性はないとの見解を示した。政府閉鎖解除後、インフレと雇用に関する主要データが公表されたが、新たな数字の解釈を複雑にする技術的な問題が現時点でいくつかあるとも指摘。11月の消費者物価指数(CPI)統計についてはデータ収集の不完全さに起因する特殊要因と技術的問題により、「一部のカテゴリーでデータが歪められており、それがCPIをおそらく0.1%ポイント程度押し下げた」と述べた。
ハセット氏は「ジョン(ウイリアムズ氏)は真面目な人だ。彼は閉鎖による混乱で調査漏れがあったため、数字に技術的な問題があることは理解している」とした上で、「しかし、部下に調べさせて誤差範囲が分かれば、これが素晴らしいニュースだと理解するだろう。これはFRBに十分な利下げ余地があることを意味する」と述べた。
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