アマゾンと米郵政公社、「ラストマイル配送」契約更新巡る交渉難航か
写真はアマゾンの配送センター。12月4日、カリフォルニア州バレンシアで撮影。REUTERS/Daniel Cole
[ワシントン 4日 ロイター] - アマゾン・ドット・コムと米郵政公社(USPS)の配送事業契約更新を巡る交渉が難航しているもようだ。
現在の契約は来年10月に期限を迎える。
アマゾンから「ラストマイル配送(物流拠点から最終的な顧客への配送)」事業を請け負っているUSPSにとって同社は最大の顧客。今年の収入は60億ドル強と全体の約7.5%を占める見込みだ。
ただ米紙ワシントン・ポストは4日、USPSのデービッド・スタイナー総裁兼最高経営責任者(CEO)は、このラストマイル配送事業について、アマゾンと直接契約更新するのではなく、来年早々に入札を行って一番条件の良い相手を選ぶ方針だと伝えた。
こうした中でアマゾンは4日に声明を発表。「われわれはUSPSとの提携を拡大し、当社の支出を増やす方法について議論しており、30年以上前に始まった関係をさらに延長することを目指して、近くUSPS側から新たな情報が聞けるのを期待している」と述べつつも、ほぼ1年にわたる交渉の後に入札を実施したいとの話を耳にして驚いており、まだ解決すべき課題が多いと付け加えた。
その上で「(契約を巡る)方向転換とそれが当社の配送網に不確実性を加える事態を踏まえ、われわれは顧客への確実な配送を継続するためのあらゆる選択肢を検討中だ」と強調した。
USPSは今のところ正式にコメントしていない。





