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12月FOMCで利下げ見送りとの観測高まる、9月雇用統計受け

2025年11月21日(金)00時12分

米連邦準備理事会(FRB)ビルの外観。米ワシントンで2022年6月14日撮影。REUTERS/Sarah Silbiger

[20日 ロイター] - 20日の金融市場で、米連邦準備理事会(FRB)が12月に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が高まっている。この日発表された9月雇用統計で、労働市場は3回連続の利下げを支持するほど悪化していないことが示されたためだ。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、FRBが12月に利下げを見送る確率を約67%と織り込んでいる。

10月FOMCで利下げを行って以降、多くのFRB関係者は、インフレ率が依然として目標の2%を上回っていることを理由に年内の追加利下げに慎重な姿勢を示している。

プリンシパル・アセット・マネジメントのストラテジスト、シーマ・シャー氏は、「FRB幹部がタカ派的な姿勢を強める中、12月のFOMCの前に新たな雇用統計も発表されない状況では、今日発表された9月雇用統計が12月の利下げに結び付く可能性は低い」と述べた。

米連邦政府機関閉鎖の影響で発表が遅れていた9月の雇用統計は、労働市場に関するものとしては次回12月9─10日のFOMC前に発表される最後の包括的な公式データとなる。

9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万9000人増加し、エコノミスト予想の5万人増を大幅に上回った。一方、失業率は4.4%と前月の4.3%から悪化し、労働市場の失速が続いている可能性を示唆した。

ロイター
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