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日経平均は3日続落、リスクオフで1620円安 今年2番目の下げ幅

2025年11月18日(火)16時32分

東京証券取引所で2018年10月撮影。REUTERS/Issei Kato

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落し、前営業日比1620円93銭安の4万8702円98銭で取引を終えた。米利下げ観測の後退で米株が調整を深める中、東京市場でも売りが売りを呼ぶ展開となり、日経平均は今年2番目の下げ幅となった。9月の米雇用統計や米半導体大手エヌビディア決算の発表を前に押し目買いは限られた。

日経平均は寄り付きで5万円を下回り、1日を通して軟調な動きだった。時間外取引の米株先物やアジア株が軒並み下落したほか、ビットコインが一時9万ドル割れとなり、世界的なリスクオフムードの様相が強まった。東証プライム市場では8割超の銘柄が下落した。

りそなアセットマネジメントの下出衛チーフ・ストラテジストは、米利下げ観測の後退が意識される中、米雇用統計やエヌビディア決算、日中関係の緊張の高まりなど複数の懸念材料が投資家心理の悪化につながったと分析。「これまで株価は急ピッチで上がってきたこともあり、いったん降りたほうがいいと判断した投資家は少なくないだろう」と話した。

主力株では、ソフトバンクグループが7%超安、アドバンテスト、東京エレクトロンがそれぞれ3%超、5%超下落し、3銘柄で日経平均を660円程度押し下げた。フジクラは10%近く下落した。

TOPIXは2.88%安の3251.1ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.88%安の1674.17ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆4627億4000万円だった。

東証33業種全てが下落した。非鉄金属、電気機器、機械、石油・石炭製品、銀行などが値下がり率上位となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.66%安の679.97ポイントと、4日続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが198銘柄(12%)、値下がりは1383銘柄(85%)、変わらずは32銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 48702.98 -1,620.93 49812.95 48,661.52─49,971.55

TOPIX 3251.10 -96.43 3321.56 3,251.10─3,330.38

プライム市場指数 1674.17 -49.63 1710.99 1,674.17─1,714.92

スタンダード市場指数 1462.65 -27.24 1484.72 1,461.66─1,484.72

グロース市場指数 887.85 -22.18 907.41 886.80─909.02

グロース250指数 679.97 -18.56 696.43 679.15─697.86

東証出来高(万株) 243356 東証売買代金(億円) 64627.40

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