キンバリークラーク、「タイレノール」メーカーを400億ドル超で買収へ
        	米日用品大手キンバリークラークは、米コンシューマーヘルスのケンビューを400億ドル超で買収することで合意した。写真はニューヨークの薬局で9月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
Juveria Tabassum Sriparna Roy
[3日 ロイター] - 米日用品大手キンバリークラークは、米コンシューマーヘルスのケンビューを400億ドル超で買収することで合意した。買収取引は2026年後半に完了する見込みで、米消費財セクターにおける買収としては過去最大規模となる。ケンビューは、ばんそうこうブランド「バンドエイド」を展開するほか、解熱鎮痛薬「タイレノール」の製造も行っている。
合併後の新会社の年間売上高は、約320億ドルに達すると予想される。ケンビュー株主は1株当たり現金3.50ドルと、キンバリークラーク株0.15株を受け取る。これは、ケンビューの直近株価に対して46.2%のプレミアムを乗せた水準となる。
キンバリークラークは、今回の取引によって年間21億ドルのコスト削減を見込む。買収資金は現金と負債の組み合わせで調達するという。
買収完了後、キンバリークラークのマイク・スー最高経営責任者(CEO)が新会社のCEO兼会長に就任する。
ケンビューにとっては、タイレノールを巡る訴訟など困難な状況に直面する中での合意となった。米南部テキサス州のパクストン司法長官(共和党)は先月、タイレノールの製造元であるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とケンビューが自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)との関連性を意図的に隠していたとして提訴。また、ケネディ米厚生長官は先月29日、タイレノールについて、自閉症を引き起こすことを示す証拠はないが、それでも慎重に使用すべきだと表明した。
ケンビューの株価は午後の取引で約14%上昇、一方キンバリークラークの株価は約14%下落している。
アナリストや投資家は、消費者需要の低迷や訴訟リスクが続く中での今回の買収のタイミングに驚きを示している。
ノヴァレ・キャピタル・マネジメントのジェームズ・ハーロウ氏は、「多くの投資家は、ケンビューが一部のブランドを売却することはあっても、会社全体を売却するとは予想していなかった。キンバリークラークは、割安に取引されている強力なブランド群に長期的な価値を見出したのだろう」と述べた。
一方、TDコーウェンのアナリスト、ロバート・モスコウ氏は、「キンバリークラークは、ケンビューの潜在的な訴訟リスクを負うことになる。これを定量化するのは難しい」と指摘。市場の反応は、キンバリークラークが「問題を抱えた企業を買収している可能性がある」と考える投資家がいることを示唆している(フリーダム・キャピタル・マーケッツのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ジェイ・ウッズ氏)との見方も聞かれた。
規制当局への提出書類によると、取引が決裂した場合、いずれの当事者も現金で11億2000万ドルの契約解除料の支払いを求められる可能性がある。
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