米コムキャスト、7─9月期は減収 テーマパークや映画人気も広告減
米メディア大手コムキャストが30日発表した2025年7─9月期決算は売上高が前年同期比3%減の311億9800万ドルだった。8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[30日 ロイター] - 米メディア大手コムキャストが30日発表した2025年7─9月期決算は売上高が前年同期比3%減の311億9800万ドルだった。LSEGがまとめた市場予想307億2000万ドルは上回った。24年の五輪開催に伴い高水準だった広告収入が大幅に減った一方、テーマパークの人気上昇や映画「ジュラシック・ワールド」最新作の興行収入が業績を支えた。調整後1株当たり利益は1.12ドルで、市場予想を上回った。
米国内での競争が激化する中、中核であるネットワーク事業強化のため、料金体系の簡素化や、モバイルとネットを組み合わせたサービスに注力している。7─9月期にブロードバンド契約者は10万4000件減少。ファクトセットがまとめた予想は14万3200件減だった。一方、携帯電話契約者は41万4000件増え、増加数は過去最高だった。
テーマパーク部門の売上高は19%増。「ヒックとドラゴン バーク島」などをテーマとしたパーク「エピック・ユニバース」がけん引した。スタジオ部門は6%増の30億ドル。7月に公開された「ジュラシック・ワールド 復活の大地」の世界興行収入は約9億ドルで、増収に寄与した。
7月に値上げしたストリーミングサービス「ピーコック」について、有料会員数は4100万人を維持した。損失は前年同期の4億3600万ドルから2億1700万ドルに縮小した。
広告収入は12.5%減だった。
コムキャストが米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の資産買収に関心を示していることを、関係者の話として先週ロイターが報じている。





