米財務長官の発信にコメント控える、日銀会合も踏まえ=城内経済財政相
城内実・経済財政相は10月29日、月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、ベセント米財務長官による日本の金融政策に関する発信に関し、きょうから日銀の金融政策決定会合が開かれているなどの理由でコメントを控えた。首相官邸で2024年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 城内実・経済財政相は29日、月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、ベセント米財務長官による日本の金融政策に関する発信に関し、きょうから日銀の金融政策決定会合が開かれているなどの理由でコメントを控えた。
米財務省の発表によると、来日したベセント氏は27日の片山さつき財務相との会談で「健全な金融政策の策定とコミュニケーションがインフレ期待の安定維持と為替レートの過剰な変動を防ぐ上で重要な役割を果たす」ことを強調した。
また、29日には日銀に政策余地を認めようとする日本政府の姿勢がインフレ期待を安定させ、為替レートの過度な変動を避ける鍵になるとの見解をXに投稿した。これを受けて市場では日銀の早期利上げへの思惑も一部でみられた。
城内氏は一般論として「他国の政府関係者の発言に対するコメントは控える」とし、特に日銀の政策決定会合開催中の「このタイミングでの発言は控える」と語った。
その上で、日銀に対して「政府と緊密に連携し2%物価目標の持続的、安定的な実現を求める」と述べた。





