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ボルボ・カー、第3四半期利益が予想上回る モデルチェンジや経費削減が寄与

2025年10月23日(木)18時36分

 中国浙江吉利控股集団[GEELY.UL] が過半出資するスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーが23日発表した第3・四半期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。写真は同社の米国工場の外観。2018年6月、米サウスカロライナ州のリッジビルで撮影(2025年 ロイター/Randall Hill)

Marie Mannes

[ストックホルム 23日 ロイター] - 中国浙江吉利控股集団[GEELY.UL] が過半出資するスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーが23日発表した第3・四半期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。人気車種のモデルチェンジや経費削減が寄与した。

特別費用計上前の営業利益は59億スウェーデンクローナ(6億2700万ドル)。アナリストのコンセンサス予想16億クローナを大きく上回った。

販売台数は7%減少した。

売上総利益率は24.4%で前四半期の17.7%から改善した。ホーカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)は、人気車種XC60のモデルチェンジ、吉利汽車のサプライチェーンとの協力による節減効果、コスト削減が寄与したとロイターに語った。

ハンデルスバンケンのアナリストは、業績改善は新経営陣に負うところが大きいと指摘。「CEOに復帰したホーカン氏が、重点を成長性や市場シェアからキャッシュフローと収益性に転換させた。今回の決算は、経営陣の努力の成果であり、市場の環境はさして寄与しなかった」と述べた。

<米関税の影響>

ボルボ・カーが米国で販売する車はほとんどが欧州からの輸出で、米国の関税措置の影響が大きい。最近、数年以内をめどに一部ハイブリッド車の生産を米国に移管する措置をとった。

サミュエルソンCEOは決算報告で「価格競争の継続や米関税の影響など、依然いくつかの課題に直面している。ただ米国とEUの貿易合意が明確性をもたらした」と述べた。

ロイター
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