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欧州航空宇宙3社、衛星事業の統合発表 米スペースXに対抗

2025年10月23日(木)15時53分

 10月23日、欧州の航空宇宙企業エアバス、タレス、レオナルドは、赤字が続く衛星製造事業を統合することで合意したと発表した。写真は衛星モデル。昨年11月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Giulia Segreti Tim Hepher

[ローマ/パリ 23日 ロイター] - 欧州の航空宇宙企業エアバス、タレス、レオナルドは23日、赤字が続く衛星製造事業を統合することで合意したと発表した。米スペースXなどの台頭する競合企業に対抗する狙いがある。

欧州の規制当局はこれまで同様の動きに慎重だったが、承認が得られれば2027年中の新会社設立を目指す。

3社の声明によると、新会社の出資比率はエアバスが35%、タレスとレオナルドがそれぞれ32.5%。共同で運営し「バランスの取れたガバナンス」を確保するとしている。

新会社は欧州全域で2万5000人を雇用し、24年の実績に基づけば年間売上高は65億ユーロ(75億8000万ドル)に達する見通し。統合から5年後には年間の営業利益で数百万ユーロ規模の相乗効果が見込めるという。

3社はこれまでに宇宙分野で計約3000人の人員削減を実施してきたが、統合に伴うさらなる削減には言及しなかった。

欧州の主要衛星メーカーは長年、静止軌道向けの人工衛星の建造で競ってきたが、低軌道に打ち上げられる安価な小型衛星の登場で打撃を受けている。

ロイター
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