エアバス、中国2カ所目の組立ライン開設 主力単通路機増産へ

１０月２２日、 欧州航空機大手エアバスは中国で2カ所目となる組立ラインを開設し、主力の単通路型ジェット「Ａ３２０ネオ」の生産能力を拡大したと発表した。天津のエアバス工場で２０１７年９月撮影（２０２５年　ロイター/Joseph Campbell）

[北京/パリ ２２日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスは２２日、中国で2カ所目となる組立ラインを開設し、主力の単通路型ジェット「Ａ３２０ネオ」の生産能力を拡大したと発表した。

新ラインの稼働により、エアバスの最終組立ラインは米国と中国それぞれ２カ所を含む計１０カ所となった。

同社は声明で、新ラインは天津に開設され、２０２６年初頭に本格稼働する予定だと述べた。

中国商務省は２２日、王文濤商務相が２１日にエアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者（ＣＥＯ）と会談したと発表した。

声明によると、王氏は経済分断の進行や一方的な保護主義の動きが世界貿易を揺るがし、不安定さと不確実性を高めていると強調した。また、エアバスが中国での存在感を拡大し、中仏および中国・欧州間の貿易関係に貢献することを約束したという。