GMと現代自動車、5車種共同開発で初の提携契約を締結

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) と韓国の現代自動車は6日、共同で5車種を開発することで合意したと発表した。写真は7月19日、メキシコのサンタ・アナ・トラパルティトランで撮影(2025年 ロイター/Raquel Cunha)
Hyunjoo Jin Nora Eckert
[6日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) と韓国の現代自動車は6日、共同で5車種を開発することで合意したと発表した。両社の提携契約と韓国の現代自動車しては初めてとなる。
そのうち4車種は中南米市場を対象に投入する小型SUV(スポーツタイプ多目的車)、乗用車、ピックアップトラック、中型ピックアップトラックで、内燃機関(エンジン)車とハイブリッド車の両方に対応する。
GMと現代はまた北米市場向けに電動商用バンも共同開発する。
ロイターは3月、両社が電動商用バン2車種を共有することで合意に近づいていると報じていた。
現代の中国市場における存在感は限定的だが、中国の世界的な自動車輸出からの圧力に直面している。中国販売が減少する中、現代にとっては米販売が頼りだ。GMとは異なり、現代は利益率の高い米商用車・トラック市場でほとんど存在感を示していない。
一方、GMにとって現代との商用バンでの協業は、これらの開発コストの引き下げにつながる可能性がある。完全な生産規模で両社は年間最大80万台の生産を見込んでいる。