ニュース速報
ビジネス

中国新車販売、9月は1.7%減 乗用車は補助金効果で回復

2024年10月13日(日)08時42分

10月12日、 中国の9月の乗用車販売は前年同月比4.3%増加し、5カ月連続の減少から反転した。上海で2021年3月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

[北京 12日 ロイター] - 中国汽車工業会(CAAM)が12日発表した9月の新車販売台数は前年比1.7%の減少だった。一方、中国乗用車協会(CPCA)が発表した9月の乗用車販売は前年同月比4.3%増加し、5カ月連続の減少から反転した。

CAAMの統計は、乗用車と商用車が対象。輸出を含む商用車の卸売販売台数は23.5%減少で8月(12.2%減)から悪化した。

乗用車販売は、景気刺激策の一環として7月に導入された、下取りを促す政府の補助金が追い風となった。

CPCAによると、9月の乗用車販売台数は213万台。(前年同期は204万台)1-9月の販売台数は前年比1.9%増加した。

販売増加は、バッテリー駆動車によるもの。一方、かつては外国ブランドが市場を独占していたガソリン車の市場は、販売が引き続き減少している。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)の販売台数は50.9%増加し、全体の52.8%を占めた。プラグインを含む電気自動車の販売台数が中国でガソリン車の販売台数を上回ったのは3か月連続。9月のガソリン車の販売台数は100万台を突破し、8月に比べて10万台以上増加した。しかし、中国で129万台以上が販売された昨年9月には及ばない。

中国の業界団体が「新エネルギー車」に分類しているEVとPHEVの9月の販売台数は112万台だった。今年1-9月では713万台に達した。

今年の世界のEV販売は、中国以外の自動車メーカーが生産を縮小したことにより鈍化しているが、中国では古い車をEVや燃費の良い車に乗り換えるための補助金拡大により販売が増加している。

米EV大手テスラは中国市場で7万2000台以上の自動車を販売した。これは前年比66%増で、今年最高の月となった。同社はまた、9月に中国製自動車を1万6121台輸出したが、これは前月の2万3000台超から減少した。売り上げの約3分の1を中国に依存しているテスラは、無利息ローンを含む独自の販売促進策を打ち出している。

中国EV大手の比亜迪(BYD)、理想汽車(リ・オート)と小鵬汽車(シャオペン)は9月に過去最高の月間販売台数を記録した。中国で1-8月に最も売れた新エネルギー車メーカーはBYD、吉利汽車、テスラだった。

<補助金効果>

中国政府は7月、消費者が古い車を廃車にしてEVに買い替える場合、2800ドル以上の補助金を支給すると発表した。これは4月に導入された補助金の2倍となる。より燃費の良い内燃機関車への補助金は2100ドル強だ。

9月下旬時点で、消費者110万人が補助金を申請した。

CPCAの崔東樹・秘書長(事務局長)は12日、地方政府による下取り補助金により第4・四半期は好調になると予想していると述べた。  

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECBは当面金利据え置くべき、戦争の影響不透明=ラ

ワールド

サウジアラムコ、原油輸出をホルムズ海峡から紅海側に

ワールド

米イスラエル、イラン空域のほぼ全てを掌握=イスラエ

ワールド

トランプ氏、ペルシャ湾タンカーの保険支援を指示 海
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び率を記録した「勝因」と「今後の課題」
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中