ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=大幅続伸、積極利上げ観測後退

2022年06月25日(土)06時50分

米国株式市場は大幅続伸して終了した。景気減速の兆候や商品価格(コモディティ)価格の下落で、連邦準備理事会(FRB)が予想ほど積極的に利上げしない可能性があるとの見方が出ていることを背景に、広範な銘柄に買いが入った。(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[24日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続伸して終了した。景気減速の兆候や商品価格(コモディティ)価格の下落で、連邦準備理事会(FRB)が予想ほど積極的に利上げしない可能性があるとの見方が出ていることを背景に、広範な銘柄に買いが入った。

S&P総合500種が約3%上昇し、1日の上昇率としては2020年5月以来最大となったほか、S&Pの11業種全てが少なくとも1.5%上昇した。

FRBがインフレ対応に積極的な利上げを行う中、米経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念から株価が下落していたが、今週は持ち直していた。

米ミシガン大学がこの日に発表した6月の消費者信頼感指数(確報値)は50.0と、速報値の50.2から下方修正され、過去最低を更新した。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物は現在、主要金利が来年3月までに3.5%近辺に上昇するとの見方を織り込む水準にある。先週は4%まで上昇するとの見方が織り込まれていた。

チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州シャーロッツビル)のプレジデント、ピーター・トゥズ氏は「積極利上げ観測が後退したことが、この日の株価上昇の一部要因になった」としている。

銀行株に買いが入り、S&P500銀行株指数は3.7%上昇。FRBが前日に公表した大手金融機関年次ストレステスト(健全性審査)の結果で、厳しい経済ショックに見舞われても各行は十分な資本を維持することが判明した。

個別銘柄では、宅配大手フェデックスが7.2%高。前日発表の第4・四半期(3─5月)の実質利益と通期の利益見通しが、いずれも市場予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.66対1の比率で上回った。ナスダックでも2.15対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約190億株超。直近20営業日の平均は129億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 31500.68 +823.32 +2.68 30846.9 31517. 30846.

4 29 94

前営業日終値 30677.36

ナスダック総合 11607.62 +375.43 +3.34 11351.3 11613. 11337.

1 23 78

前営業日終値 11232.19

S&P総合500種 3911.74 +116.01 +3.06 3821.75 3913.6 3821.7

5 5

前営業日終値 3795.73

ダウ輸送株20種 13548.30 +516.09 +3.96

ダウ公共株15種 953.63 +17.89 +1.91

フィラデルフィア半導体 2718.47 +115.73 +4.45

VIX指数 27.23 -1.82 -6.27

S&P一般消費財 1153.04 +41.56 +3.74

S&P素材 481.35 +18.42 +3.98

S&P工業 751.42 +25.36 +3.49

S&P主要消費財 758.61 +13.86 +1.86

S&P金融 538.72 +19.71 +3.80

S&P不動産 261.97 +5.30 +2.07

S&Pエネルギー 547.02 +8.27 +1.53

S&Pヘルスケア 1506.72 +24.17 +1.63

S&P通信サービス 196.20 +7.43 +3.94

S&P情報技術 2332.79 +80.46 +3.57

S&P公益事業 350.86 +6.06 +1.76

NYSE出来高 32.47億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 26930 + 450 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 26870 + 390 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

「貿易システムが崩壊危機」と国連事務総長、途上国へ

ワールド

欧州委、中国のレアアース規制に対抗措置検討─経済担

ワールド

米軍、麻薬密売船を攻撃か 南米太平洋側では初

ワールド

米、対中報復措置を検討 米製ソフト使用製品の輸出制
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 6
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    やっぱり王様になりたい!ホワイトハウスの一部を破…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中