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米国株はまちまち、GDPに失望もハイテク株は買われる
7月29日、米国株式市場はまちまちで取引を終了。写真は2014年6月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちで取引を終えた。テクノロジーの主要銘柄が買われた一方でエネルギー株は値下がりした。
S&Pは一時、約0.3%高の2177.09と日中最高値を更新した。過去最高値をつけるのは今月7回目となる。
グーグルの持ち株会社アルファベットは3.3%上昇した。四半期収益の伸びが底堅かったことが好感された。
オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムは過去最高値をつけた。足元の四半期の見通しについて明るい見方を示したことが買い材料となった。
朝方発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値は1.2%増と、市場予想の2.6%増を下回った。米連邦準備理事会(FRB)が近いうちに利上げすることはないとの見方を後押しし、株価の押し上げ要因となった。
こうした中、四半期利益が市場予想を下回ったマクドナルドや石油大手エクソンモービルは1.5%と1.4%それぞれ下落し、ダウの重しとなった。
週間ベースではダウが0.75%、S&Pが0.07%低下した。一方、ナスダックは約1.2%高となった。
月間ベースではダウが約2.8%上昇。S&Pは約3.6%上昇と、5カ月連続のプラスとなった。ナスダックは約6.6%上昇した。
月末に取引高は増え、米取引所の合算出来高は約73億株と、直近20営業日の平均である66億株を上回った。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.68対1だった。ナスダックも1.03対1で上げが下げを上回った。