最新記事
インタビュー

「よく来たね」...ジョン・レノン暗殺犯に会った記者が明かす、犯行に至った「引き金」とは

The Long And Winding Road

2025年12月19日(金)18時57分
長岡義博 (本誌編集長)
ビートルズのメンバー4人(左端から時計回りに:ジョージ・ハリスン、ジョン・レノン、リンゴ・スター、ポール・マッカートニー)

(左端から時計回りに)ジョージ・ハリスン(2001年死去)、レノン、リンゴ・スター、マッカートニー GEORGE RINHARTーCORBIS/GETTY IMAGES

<暗殺犯との面会で見えたのは、「怪物」ではなく「普通の男」だった。40年取材の果てに、犯行動機の核心が浮かび上がる>

このほど『ジョン・レノン 運命をたどる ヒーローはなぜ撃たれたのか』(講談社刊)を上梓したジャーナリストの青木冨貴子(左写真)はジョン・レノン暗殺犯であるマーク・デイヴィッド・チャップマンと妻のグローリアを事件直後から追い続け、2019年、米ニューヨーク州でチャップマン夫妻と面会を果たした。

【動画】ジョン・レノン暗殺の新事実...作家が執念の40年取材

newsweekjp20251219082846.jpg

KENJI TAKIGAMI

レノンの死から40年近い時を経て、青木がたどり着いた「事件の真相」は何だったのか。(聞き手は長岡義博・本誌編集長)

◇ ◇ ◇

──チャップマンと対面した時の印象は。

6年前の19年3月にようやく初めてニューヨーク州北西部のウエンデ刑務所に行って、所内のいろんな所を通り抜けて待っていたら、向こうから彼が歩いてきた。一瞬見つめ合ったんですよ。あ、と思って。

向こうも私のことを知っていたから、それで表情を和らげて、ニコッとして。手を出して「よく来たね」って。

──1980年の暗殺事件直後に広がったイメージは、がっちりとした、少し精神に障害のある人物というものだったと思いますが、そういう印象ではなかったですか。

全然違う。普通の60代ぐらいの男性です。話をしていると、それなりに愛想はいいし、よどみなく話すし、知的でもある。

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ハーバード大に10億ドル損賠求める投稿

ワールド

ウクライナ電力輸入、1月は過去最高に 前月から40

ワールド

中国主席、ウルグアイ大統領との会談で「平等な多極化

ビジネス

豪中銀が2年ぶり利上げ、市場は5月追加引き締め予想
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 5
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 6
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 7
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 8
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 9
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 10
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中