ニュース速報

ビジネス

ドル対ユーロで下落、早期の米利上げ観測後退=NY外為

2016年03月05日(土)10時11分

 3月4日、ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで一時、1週間ぶりの安値をつけた。週間でも3週間ぶりに下落する見通しだ。写真は100ドル紙幣の束。ソウルで2013年8月撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで一時、1週間ぶりの安値をつけた。週間でも3週間ぶりに下落する見通しだ。

2月の米雇用統計で時間当たり賃金が減少、連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がないとの見方が広がった。

雇用統計は、非農業部門雇用者数が24万2000人の大幅増となった。これを受け、ドルは上昇したが間もなく下落に転じ、ユーロ/ドルが1ユーロ=1.1042ドルの高値をつける場面があった。直近では0.37%高の1.0995ドル。

アナリストらは、米賃金の減少はインフレが抑制され続けていることを示したと指摘。FRB当局者らは、利上げ時期の検討に際し、インフレ動向を注視している。

メルク・インベストメンツのアクセル・メルク社長は「FRBが(利上げを)もう少し待っても問題はないとの見通しを、弱い賃金指標は明らかに示す」と話した。

ユーロ相場は、10日の欧州中央銀行(ECB)追加緩和予想を織り込んだとの見方から、雇用統計発表前に1週間ぶりの高値をつけていた。統計発表後も、こうした見方を追い風に再び上昇した。

アナリストらによると、一部トレーダーは、ECBが昨年12月に公表した刺激策が失望を誘い、ユーロを急いで買い戻す事態に追い込まれている。

このため、10日のECB理事会を前に、ユーロを買い戻す動きが出たことも、ユーロ相場を押し上げた。

主要6通貨に対するドル指数はは一時、2週間ぶり安値付近の97.019をつけた。直近では0.24%安の97.361。

ドル/円は午後の取引で上昇に転じ、一時114.25円の高値をつけた。リスク選好が高まったためとの指摘も出ている。

米雇用統計発表後、ドルは対スイスフランで1週間ぶり安値の0.9881フランを記録後上昇、直近で0.24%高の0.9944フラン。

*写真を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

11月景気動向一致指数、前月比0.7ポイント低下 

ワールド

韓国大統領、13─14日に訪日 高市首相と地域情勢

ビジネス

中国AI企業ミニマックスが香港上場、株価78%高

ビジネス

スイス中銀、物価上昇が徐々に復活と予想 12月の政
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 10
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中