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VW、欧州高級車にも排ガス制御ソフト搭載 米当局が違法と指摘
11月5日、独フォルクスワーゲン(VW)は5日、欧州で販売されている高級ディーゼル車にも、米国当局が違法と指摘した排ガス制御ソフトウエアを搭載していることを明らかにした。10月撮影(2015年 ロイター/David Gray)
[ベルリン 5日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)
VWは排ガス制御システムについて、欧米の規制に違反していないと主張している。
米環境保護局(EPA)は2日、VW傘下の高級車ブランド、ポルシェやアウディを含む約1万台のVW車に米国の排ガス規制を不正に逃れるためのソフトが搭載されていると発表。米国で販売されたこれらの車両は、路上走行で窒素酸化物の排出量が基準値の最大9倍に達する可能性があると指摘した。
EPAによると、当初不正が発覚したディーゼルエンジンよりも排気量の大きい3.0リットルのエンジンにも排ガス制御ソフトを搭載していることをVWが明らかにしていなかったという。
VWはこれまで、排ガス制御ソフトが排出レベルを「禁止された方法で」変えているとの指摘を否定しているが、同じソフトが欧州の自動車にも搭載されていると5日明らかにした。欧州市場はVWグループの売上高の約40%を占める。
同社は欧州でこのソフトを搭載する車両の数については言及を避ける一方、米国での搭載車両が1万台を超える可能性は排除しなかった。
バークレイズのアナリストは、欧州の対象車両は米国の20倍以上になる可能性があるとみる。





