最新記事
資産

世界で最も「資産額は?」と検索される人物...イーロン・マスクは本当に「史上最高の金持ち」か?

MUSK’S GOLDEN HAMSTER WHEEL

2025年3月1日(土)16時34分
アレックス・カーシュナー(スポーツライター)
イーロン・マスクの資産総額はいくら?

人類史上最大のマスクの金融資産は、マスクが走り続けなければその価値を失う PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTOS BY LISA O’CONNOR/AFP VIA GETTY IMAGESーSLATE, GETTY IMAGES PLUSーSLATE, AND AMAZONーSLATE

<人類史上「最高の大富豪」でありながら借金だらけなのは計算通り。だが、子々孫々まで贅沢三昧できるカネがありながら「心の平安」とは無縁なイーロン・マスク>

その懐事情がこれほど世界の関心を集めた人物は、人類史上この人しかいないだろう。

イーロン・マスクは地球上最大の富を誇るビリオネアだが、やることなすこと物議を醸している。このド派手なお騒がせ男は一体どのくらい金を持っているのか。多くの人がそんな疑問を抱いている。


グーグルの検索でイーロン・マスクの名前と共に「資産総額」というキーワードが打ち込まれる回数はマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツよりも何倍も多い。いや、賭けてもいいが、誰よりも多いだろう。

マスクはもともとソーシャルメディアでバズりまくる男だったが、2022年にツイッターに買収を仕掛けてからは他のテック長者らの追随を許さぬ注目度ナンバーワンに......。さらにここ数週間、マスク率いる非公式の「政府効率化省(DOGE)」が重要な政府機関を乗っ取るに及んで、「一体この男は何者だ」「どれだけ金持ちなんだ」といぶかる人が急増している。

マスクの資産に関心が集まるのは、1つには彼の横暴ぶりに歯止めをかけたいアンチがいるからだ。マスクの足元はどのくらい危ういのか──アンチ・マスク派が知りたがっているのはそこだ。NBCニュースの記者を長年務め、今は風刺ニュースサイト「オニオン」を運営するベン・コリンズはマスクを「世界一哀れな世界一の金持ち」と呼んでいる。

A lot of people are like "If I were Elon Musk I would just go to Tahiti and have a Piña Colata," and yes, of course, but the problem is he can't go to a bank and take this out. It's all collateral on collateral. He's the poorest rich man there is. He's overleveraged himself into a permanent hell.

— Tim Onion (@bencollins.bsky.social) 2025年2月11日 6:22
「世界一哀れな世界一の金持ち(the poorest rich man there is)」コリンズのブルースカイへの投稿

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

仏首相、年金改革を27年まで停止 不信任案回避へ左

ビジネス

米ウェルズ・ファーゴ、中期目標引き上げ 7─9月期

ビジネス

FRB、年内あと2回の利下げの見通し=ボウマン副議

ビジネス

JPモルガン、四半期利益が予想上回る 金利収入見通
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 5
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 6
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 7
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中