最新記事

ウクライナ侵攻

VISA、マスター制裁でロシアのクレジットカード決済は中国「銀聯」一色に?

Russia Turns to Chinese Banks for Help as VISA, Mastercard Leave Country

2022年3月7日(月)16時26分
ファトマ・ハレド

VISAは、ロシア国内の顧客やパートナーと協力し、数日以内に全取引を停止する予定。同社の説明によれば、これによって、ロシア国外で発行されたVISAカードはロシア国内で使えなくなる。

マスターカードも同様の動きを見せ、ロシアでの事業を停止すると発表した。つまり、ロシアの銀行が発行するカードはマスターカードのサポートを受けられなくなる。また、ロシア国外で発行されたカードはロシア国内では使えない。

「我々はこの決定を軽く考えてはいない」と、マスターカードは声明で述べた。「マスターカードは25年以上にわたってロシアで事業を展開してきた。そこには200人近い従業員がおり、同社が多くの関係者にとって重要な存在であることを証明している。このような措置を講じると同時に、給与や福利厚生の継続を含め、彼らの安全と幸福に引き続き注力していく」

AP通信によると、VISAとマスターカードがこうした決定を下したのは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米連邦議会議員らとのリモート会談で、両カード会社にロシアでの事業停止を求めた直後だった。さらに6日には、アメリカン・エキスプレス(アメックス)も、ロシア事業を終了すると発表した。

ファッション企業のZARAとピューマも5日、ロシアでの事業を停止すると発表し、ペイパルもロシア国内のサービスを停止している。

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾、米から数十億ドルの武器購入検討 自衛の決意示

ワールド

デルタ航空機が加トロント空港で事故、着陸時に横転か

ワールド

原油価格上昇、カスピ海ポンプへのドローン攻撃で供給

ワールド

米国務長官、サウジ到着 ムハンマド皇太子とガザ情勢
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞が浄化される「オートファジー」とは何か?
  • 2
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防衛隊」を創設...地球にぶつかる確率は?
  • 3
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VATも標的に
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    ロシアの戦車不足いよいよ深刻...「独ソ戦」時代のT-…
  • 10
    ドイツ国防「問題だらけ、解決策皆無」「ドローンは…
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 3
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン...ロシア攻撃機「Su-25」の最期を捉えた映像をウクライナ軍が公開
  • 4
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 5
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 6
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 7
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 8
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 9
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 10
    【クイズ】今日は満月...2月の満月が「スノームーン…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中