早老症のユーチューバーが15歳で死去

この病気の徴候・症状の主なものを挙げると、成長の遅れによる低体重や低身長、幅の狭い顔、小さい下顎、薄い唇にくちばしのようにとがった鼻、顔と比べて大きな頭、飛び出た目と完全に閉まらないまぶた、まつげや眉、髪の毛の脱毛、しみやしわの多い薄い皮膚、浮き出た血管、甲高い声といったものが挙げられる。

また、進行性の重篤な心血管疾患や、体の一部の皮膚が硬くなる症状、歯の形成異常、聴力の低下、皮下脂肪および筋肉量の減少、骨格の異常やもろい骨質、関節の拘縮や股関節脱臼といった深刻な健康上の問題が起こることも多い。

メイヨー・クリニックによれば平均寿命は13歳くらい。だが、もっと早くに亡くなる人もいれば20歳くらいまで生きられる人もいる。主な死因となるのは心血管系の合併症だ。

現時点ではハッチンソン・グリフォード・プロジェリア症候群の根治法はない。20年に米食品医薬品局（FDA）はこの病気の初の治療薬を承認したが、症状の一部を緩和する効果しかない。