最新記事

パンデミック

韓国、コロナ新規感染者が初の7000人超え 8割がソウル首都圏に集中、病床確保厳しく

2021年12月8日(水)15時04分

韓国で報告された新型コロナウイルスの新規感染者が初めて7000人を超え、重症者数も過去最多を更新した。写真はソウルの新型コロナ検査施設で順番を待つ市民ら。11月撮影(2021年 ロイター/Heo Ran)

韓国で報告された新型コロナウイルスの新規感染者が初めて7000人を超え、重症者数も過去最多を更新した。保健当局によると、医療機関が逼迫する中、自宅療養体制の拡充を検討する。

韓国疾病予防管理庁(KDCA)が発表した7日の新規感染者は7175人で、死者は63人に上った。入院している重症患者は840人となった。

保健福祉省の高官、ソン・ヨンレ氏は1─2週間内に重症者数を横ばいから下向きに転じさせる必要があると指摘。また、1日当たりの新規感染者が1万人を超える場合は、医療体制の大幅な調整が必要となり、自宅療養者の割合を現在の約50%から引き上げる方向で検討する可能性があると述べた。感染者の8割が無症状あるいは軽症であることを理由に挙げた。

入院患者が感染者に占める割合が英国で3%未満、シンガポールは6.95%、日本は12.8%と低いことも根拠に挙げた。

金富謙(キム・ブギョム)首相はコロナ対策会議で、自宅療養者の経過観察に当たる人員を増やし、重症化した場合の緊急搬送の仕組みを改善すると表明。大規模な医療機関に加え、診療所などでもコロナ患者の治療を行うと述べた。

感染者の80%はソウルとその周辺に集中しており、当局は病床確保に苦慮している。

また、韓国ではこれまでに新たな変異株「オミクロン株」の感染者が38人確認されている。

政府は6日、新規感染者の増加とオミクロン株の感染拡大を抑えるため、私的な集まりの人数制限やワクチン接種証明の提示義務を強化する措置を導入した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

フィンランド、社会福祉支出抑制が必要 選挙控え野党

ワールド

衆院解散について首相と全く議論していない=山口公明

ワールド

マレーシア中銀、今年の経済成長予測据え置き 国内情

ワールド

中国、米下院議長と台湾総統が会談なら報復へ

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:小泉悠×河東哲夫 ウクライナ戦争 超分析

2023年4月 4日号(3/28発売)

戦争の「天王山」/ウクライナ戦車旅団/プーチンの正体......。日本有数のロシア通である2人の特別対談・前編

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った障がい者女性が下着モデルに...批判にも大反論

  • 2

    金融のドミノ倒し、次はドイツ銀行か

  • 3

    生地越しにバストトップが... エムラタ、ばっさりショートに「透け過ぎ」衣装でベッドにごろり

  • 4

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライ…

  • 5

    真剣な顔でプーチンの演説を聞くロシア議員、その耳…

  • 6

    重戦車が不足するロシア、ウクライナ東部バフムトへ…

  • 7

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほ…

  • 8

    遅ればせながら岸田首相がウクライナ訪問、実は絶妙…

  • 9

    日本よ、留学生を「優遇」する国であり続けて

  • 10

    「グラビア撮るなら娘を返せ」 シングルマザー教授、セ…

  • 1

    生地越しにバストトップが... エムラタ、ばっさりショートに「透け過ぎ」衣装でベッドにごろり

  • 2

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った障がい者女性が下着モデルに...批判にも大反論

  • 3

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライブ衣装、きわどすぎて観客を心配させる

  • 4

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほ…

  • 5

    金融のドミノ倒し、次はドイツ銀行か

  • 6

    「次は馬で出撃か?」 戦車不足のロシア、1940年代の…

  • 7

    インバウンド再開で日本経済に期待大。だが訪日中国…

  • 8

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 9

    「この世のものとは...」 シースルードレスだらけの…

  • 10

    復帰した「世界一のモデル」 ノーブラ、Tバック、シ…

  • 1

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほぼ丸見えドレスに「悪趣味」の声

  • 2

    推定「Zカップ」の人工乳房を着けて授業をした高校教師、大揉めの末に休職

  • 3

    【写真6枚】屋根裏に「謎の住居」を発見...その中には...

  • 4

    訪日韓国人急増、「いくら安くても日本に行かない」…

  • 5

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 6

    ざわつくスタバの駐車場、車の周りに人だかり 出て…

  • 7

    年金は何歳から受給するのが正解? 早死にしたら損だ…

  • 8

    プーチンの居場所は、愛人と暮らす森の中の「金ピカ…

  • 9

    【悲惨動画3選】素人ロシア兵の死にざま──とうとう…

  • 10

    ウクライナ軍兵士の凄技!自爆型ドローンがロシア戦…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story